Windows バックアップソフトの選び方
適したバックアップソフトとは、取り戻せないものを守り、必要なときに復元でき、問題が起きたときには正直に知らせてくれるものです。これはあらゆる製品に投げかける質問のチェックリストであり、ランキングではありません。答えはお持ちのファイル、回線、予算、仕事の進め方によって変わるため、勝者を決めることはしません。
製品リストではなく、まず自分に必要なものから
比較リストは、使わないかもしれない機能で製品を順位づけしがちです。もっとよい出発点は、自分についてのいくつかの率直な答えです。失ったら最も痛いものは何か。どれくらいの量があるか。明日 PC が盗まれたらどうするか。どのくらい早く元に戻す必要があるか。
製品を見る前に答えを書き出してください。そのうえで、以下の質問で各候補を照らし合わせます。具体的なサービスどうしの比較を見たい場合は、比較のまとめページで、特定のサービスをひいきせずに、よく知られたいくつかのサービスについて確認できた事実を紹介しています。
1. 何を保護できるか
バックアップツールはコピーする対象が異なります。PC 全体をイメージとしてバックアップするもの、選んだファイルとフォルダーをコピーするもの、いくつかの標準フォルダーだけを対象にするものがあります。どれも間違いではありませんが、目的によって適したものが異なります。
- Windows とインストール済みのプログラムをすべて一度に作り直せるようにしたいなら、システムイメージの製品が必要です。ファイルのバックアップでは、それはできません。
- ドキュメント、写真、プロジェクトフォルダーを安全に保つのが目的なら、通常はファイルとフォルダーのバックアップで足り、よりシンプルで小さく済みます。
- フォルダーやドライブを自分で選べるのか、決まったセットに限られるのかを確認します。
- 届かないものも確認します。ネットワークドライブ、開いているファイル、ほかのコンピューターなどです。
ガイド「Windows PC で何をバックアップする?」では、多くの人が忘れがちなフォルダーを挙げています。
2. ファイルをどう取り戻すか
バックアップを買う理由は復元なので、どのトライアルでも必ずテストしてください。復元をどこから始めるのか、単一のファイルを選べるのか、バックアップ全体しか戻せないのか、別の PC に復元できるのか、同名のファイルがすでにあるときはどうなるのかを尋ねます。
復元がどう保護されているかも尋ねてください。復元を簡単にする機能が、パスワードを知っている他人にとっても簡単であってはなりません。任意の二段階認証と、バックアップ用と復元用の別々の権限は、特にチームで使う場合に探す価値のあるものです。
3. どのくらいの頻度で実行され、どんな履歴が残るか
バックアップを自分でコントロールできるスケジュールで実行できるか、その時刻に PC の電源が切れていたらどうなるか、実行されなかった分が正直に報告されるかを確認します。「継続的」という言葉には注意してください。継続的だと謳う製品には、実際に何を意味するのかを正確に尋ねましょう。
頻度と同じくらい、履歴が重要です。ファイルが壊れたり上書きされたりした場合、最新のバックアップには壊れたコピーが入っているだけかもしれません。過去のバージョンが保持されるのか、いくつか、どのくらいの期間か、ストレージ容量に含まれるのかを尋ねます。しくみは「バックアップのバージョン管理とごみ箱のしくみ」をご覧ください。
4. データはどう保護されるか
通信時にどう保護され、保存時にどう保護され、どこに保管され、誰が読めるのかを、事業者に平易な言葉で説明してもらいましょう。「破られない」「軍事レベル」などのあいまいな主張には警戒してください。誠実な事業者は、していることとしていないことを述べます。
特に、暗号化がアップロード前に PC 上で行われるのか(クライアント側)、アップロード後に事業者だけが行うのかを確認してください。どちらも妥当な場合がありますが、約束の内容は違うので、どちらを購入するのか知っておくべきです。違いは「暗号化されたバックアップの解説」で説明しています。
表で見るチェックリスト
どのバックアップ製品にも尋ねたい質問と、よい答えの例
| 尋ねる質問 | よい答えの例 |
| 具体的に何がバックアップされるか? | 対象範囲と対象外が明確に示され、フォルダーやドライブを自分で選べる |
| システムイメージか、ファイルのバックアップか? | 限界も含めて、はっきり答えてくれる |
| どう復元し、テストできるか? | 文書化された復元の手順、単一ファイルの復元、契約前に試せるトライアルなど |
| バックアップが一部しか成功しなかったらどうなるか? | 成功と報告せず、そう伝えたうえで、失敗したファイルを一覧にする |
| どのくらいの頻度で実行され、PC の電源が切れていたらどうなるか? | 自分で設定できるスケジュールがあり、実行されなかった分は隠されず記録される |
| 過去のバージョンはいくつ、どのくらいの期間保持されるか? | 具体的な数字と、バージョンがストレージを使用するかどうかの明示 |
| 削除したファイルはどうなるか? | PC 上での削除の扱いが明確で、削除されたクラウドデータの保持期間がある |
| データはどう暗号化され、どこに保管されるか? | 通信時、保存時、保管場所について、誇張のない平易な説明 |
| 現在どのプラットフォームに対応しているか? | 現在使えるものの正直な一覧と、予定のものは予定と明記 |
| 料金はどう決まるか? | 一言で説明できる料金体系で、思わぬ更新がない |
| データを取り出して解約するにはどうするか? | すべてを復元して解約する方法が文書化され、データが削除されるまでの期間が明示されている |
| 連絡先はどこで、どう問い合わせるか? | 名前の挙がったサポート窓口と、購入前に質問できる方法が文書化されている |
5. 料金とやめるときの手順はどうなっているか
安いことと、負担しやすいことは同じではありません。料金に何が含まれるのかを確認してください。ストレージ、デバイス数、ユーザー数、復元利用枠などです。デバイスごとに課金する製品、ストレージ容量で課金する製品、保護する対象のサイズで課金する製品があります。トップページの例ではなく、ご自身のファイルでの合計金額を計算してみましょう。
更新についても尋ねてください。プランは自動更新されるか。長期の契約はあるか。トライアルが断りなくサブスクリプションに変わらないか。そして終了時にどうなるかも尋ねます。支払いをやめたあと、データはどのくらいの期間利用でき、どうやって取り戻すのか。
最後にサポートです。実際の連絡先、実用的な質問に答えるヘルプ、その製品がまだできないことについての正直な説明があるかを見てください。
Tornova の位置づけ
Tornova Backup は Windows PC 向けのクラウドバックアップです。チェックリストに照らすと、自分で選ぶファイル、フォルダー、ドライブのバックアップで、Automatic Backup(自動バックアップ)によるスケジュール実行、任意のバージョン管理(世代管理)、Web サイトから開始して Windows アプリが完了させる復元を備えています。一部のファイルが保護されなかった場合は、成功ではなく Partially Completed(一部完了)と報告します。
限界も同じくらい大切です。現時点では Windows のみで、システムイメージは作成せず、ランサムウェアの検知機能はなく、クライアント側暗号化は提供予定ですが現在は利用できません。プランはストレージ容量で決まり、セルフサービスでは 5・10・50・100 GB、それを超える場合はカスタムプランです。トライアルは低価格の有料で、自動更新されません。トライアルと料金をご覧ください。
よくある質問
Windows で一番よいバックアップソフトはどれですか?
決まった答えはありません。正しい選択は、何を保護するか、どう復元したいか、予算、使っているプラットフォームによって変わります。ランキングではなく、ご自身のニーズに照らしたチェックリストを使ってください。
システムイメージとファイルのバックアップ、どちらを選ぶべきですか?
PC 全体を一度に作り直したいなら、システムイメージを選びます。ドキュメント、写真、プロジェクトフォルダーを守るのが目的ならファイルのバックアップを選びます。よりシンプルで、容量も少なくて済みます。
長期プランを払う前に、復元をテストしたほうがよいのはなぜですか?
復元こそがバックアップの目的だからです。トライアルなら、契約する前に、ファイルを取り戻せるか、どこに戻るのか、どのくらいかかるのかを確認できます。
「手頃なバックアップ」とは実際にはどういう意味ですか?
表示されている価格ではなく、ご自身のデータ量での費用を見てください。何が含まれるか、更新の方法、課金がストレージ、デバイス、ユーザーのどれに対するものかを確認します。
バックアップ製品は複数必要ですか?
いつも必要とは限りませんが、大切なファイルには、別の種類のストレージにもう1つコピーを置くのが賢明です。一般的な考え方は3-2-1ルールをご覧ください。
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