中小企業向けクラウドバックアップ
小規模な会社に必要なのは、仕事のデータがあるすべての PC を対象にし、責任者が決まっていて、バックアップが実際に成功したかどうかがわかり、誰がデータを復元できるかを管理できるクラウドバックアップです。小さな会社の多くは、書類上はバックアップがあっても、誰も確認していないため、実際には機能していません。このガイドでは、確認すべき点を挙げ、Tornova の Organization(組織向け)アカウントがそれにどう対応するかを説明し、最後に設定のチェックリストを紹介します。一般的な情報であり、法務やコンプライアンスに関する助言ではありません。
小規模な会社がバックアップに本当に必要なもの
ほとんどの中小企業に、大企業向けのシステムは必要ありません。必要なのは、確実に実行される短いリストです。
- 仕事のデータがあるすべての PC が対象になっている。 共有のオフィス PC は思い出しやすいのですが、経営者のノート PC やパートタイムの方のマシンは忘れがちです。
- 担当者がいる。 バックアップが実行されているかを確認する責任者を1人決め、代理も置きます。
- 状況が見える。 各 PC を開かなくても、どの PC のバックアップが成功し、どれが対応を必要としているかを確認できます。
- オフサイトのコピーがある。 PC のそばにあるバックアップは、同じ火災や盗難で失われます。3-2-1ルール をご覧ください。
- 復元を管理できる。 データをバックアップできることが、社内の誰でも復元できることを自動的に意味してはいけません。
- 変化に対応できる。 社員の入退社や PC の入れ替えがあり、バックアップの体制もそれに追随する必要があります。
それ以外、たとえばファイル形式や特定のサーバーソフトウェアは、事業内容によって異なります。選ぶ際のチェックリストは Windows バックアップソフトの選び方 をご覧ください。
小規模な会社のバックアップで起こりがちな失敗
- バックアップを一度設定したきりで、その後は誰も結果を見ていない。
- 唯一のコピーが、同じオフィスにある外付けドライブにある。
- バックアップが1人の従業員の個人アカウントで動いていて、その従業員が辞めると一緒に手元からなくなる。
- 誰も復元を試したことがなく、どのくらい時間がかかるのか、動作するのかがわからない。
- 全員が何でも復元できる、あるいは誰も復元できない。
- 新しい PC を追加しても、バックアップの対象に入れていない。
どれも技術の問題であると同時に運用の問題です。このガイドの最後のチェックリストが、主に習慣についてのものなのはそのためです。
Tornova の Organization アカウントの構成
Tornova Backup には2種類のアカウントがあります。1人のための Personal(個人向け)と、会社のための Organization(組織向け)です。Organization は、従業員の PC を1台ずつ別々に扱う代わりに、ユーザー、デバイス、ストレージ、管理を1つのアカウントにまとめます。
- 組織管理者: Organization 全体を管理します。ユーザー、チーム、ロールと権限、登録済みデバイス、バックアップと復元の管理、ストレージ、セキュリティ、請求が対象です。
- チーム(任意): 経理や運用などの部署やグループです。それぞれに任意でチーム管理者を置け、その権限はそのチームに限られます。
- ユーザー: 与えられた権限の範囲で、自分の対象データを保護・復元する人です。
- デバイス: Organization に登録された Windows PC です。バックアップの状態を管理者が確認できます。
チームは任意なので、5人の会社であれば、組織管理者1人と数人のユーザーで運用できます。ストレージは一元的に管理されます。Organization は、人数分のユーザー単位のプランを購入し、組織管理者が、ストレージを組織全体で共有するか、ユーザーごとに制限するかを選びます。組織管理者も、購入したユーザー数に含まれます。
手順ごとの手引きは Organization ガイド、概要は Organization のページ をご覧ください。
バックアップが正常かどうかを確認する
Web ダッシュボード(画面は英語)では、管理者が Organization 全体のバックアップの状態を確認できます。Overview(概要)には、稼働している PC の数、対応が必要な PC、最近のバックアップが表示されます。Backup では、管理者が登録済みの PC を選び、その Backup Set(バックアップセット)、最後のバックアップ、結果を確認できます。Activity(アクティビティ)には、バックアップと復元のイベントが記録されます。
結果は正直です。Successful(成功)と表示されるのは、意図したバックアップがすべて完了したときだけです。一部のファイルを保護できなかった場合(たとえば他のプログラムが使用中だったため)は Partially Completed(一部完了)となり、そのファイルが一覧表示されます。スケジュールされた時刻に電源が切れていた、またはオフラインだった PC は、成功ではなく、実行されなかった回として記録されます。
誰が復元できるかを管理する
会社では、会社のデータを復元できる権限は意図して与えるべきです。Tornova では、バックアップ権限と復元権限は別になっています。Organization の通常のユーザーが復元するには、3つの関門を通過する必要があります。
- Organization の Restore Lock が解除されている
- チームの Restore Lock が解除されている
- 個人の復元権限が有効になっている
どれか1つの関門が復元をブロックしている場合、ユーザーは復元できません。ビジネスアカウントでは Restore Lock が初期設定でオンになっているため、アクセスは管理者が意図してオンにするものになります。二段階認証(MFA)がオンの場合は、復元を開始する前に追加の認証が必要です。
Organization では規則に応じて、新しいバックアップ対象のパスに承認が必要になることもあり、ユーザーが取り決めた範囲外のフォルダーを黙って追加することはできません。承認が必要なときは、Windows アプリ(Tornova App。ダウンロードページでは Tornova Agent)と Web ダッシュボードに表示されます。
Emergency Stop とセキュリティの管理
組織管理者は Emergency Stop を使えます。これは、Organization 全体で該当するバックアップ動作を止める Organization レベルの管理機能です。重大なインシデントのためのもので、通常の一時停止ボタンとして使うものではなく、再開は手動で行います。
Security ページには、Organization の Restore Lock と MFA の設定もあります。データは通信時(TLS 1.2以降)と、クラウドストレージ上の保存時に暗号化され、各 Windows Agent は独自のデバイスの認証情報を持ちます。クライアント側暗号化は提供予定で、現在は利用できません。ご自身の要件に合うかを判断する前に、バックアップの暗号化を解説 をご覧ください。Tornova は現時点でランサムウェアを検知もブロックもしません。ランサムウェアとバックアップ で説明しているとおり、復旧のための層です。
データ保護の責任(一般的な内容)
企業は通常、顧客と従業員の個人情報について責任を負い、それにはバックアップに保管されたコピーも含まれます。これは法的助言ではなく、規則は国や業種によって異なります。一般的には、次の点を把握しておくと役立ちます。
- 何を保有しているか。 どのバックアップ対象フォルダーに、個人情報や機密情報が含まれているか。
- どこに保管されるか。 Tornova の主要なインフラは米国の Microsoft Azure にあり、世界中からアクセスできます。業務や取引先との契約に照らして問題がないか確認してください。
- 誰がアクセスできるか。 復元権限は必要な人に限ります。
- どのくらい保持するか。 バックアップは、削除されたファイルを、保持されている間は保管します。ご自身の保持ルールと照らして確認してください。
- 退職者が出たときにどうなるか。 そのアクセスを削除し、その人の PC のバックアップをどうするかを決めます。
特定の法的・規制上の義務がある場合は、事業者を選ぶ前に有資格の専門家に相談してください。
小規模チームの設定チェックリスト
- バックアップの担当者と代理を決めます。
- 仕事のデータがある PC とフォルダーを書き出します。
- 必要なストレージとユーザー数に基づいてプランを選びます。料金 をご覧ください。
- Organization アカウントを作成し、必要ならチームを、続いてユーザーを追加します。
- 各ユーザーに、一時的なサインイン情報を安全に渡します。各ユーザーが恒久的なパスワードを設定し、自分のメールを確認します。
- 各 PC に Tornova App をインストールしてサインインし、求められたら Organization を選びます。
- 各バックアップセットに適切なフォルダーを追加し、必要な承認を完了します。
- 最初のバックアップを実行し、Activity を確認します。
- 誰が復元できるかを意図して決め、機密ではないファイルで小さな復元をテストします。
- 自動バックアップをオンにし、1〜2週間ごとに Overview を確認します。
現在、Tornova が対応するのは Windows PC のみです。サーバーやほかのプラットフォームは、対象として案内していません。大規模な導入についてのご質問は お問い合わせ からどうぞ。
よくある質問
中小企業向けのバックアップソフトには何が必要ですか?
バックアップの一元管理(誰が保護されていて、何に対応が必要か)、復元できる人の管理、インシデント時にバックアップをすばやく止める手段、デバイスごとのわかりやすい結果、そしてユーザー数に合わせて拡張できるプランです。Tornova Backup は、Windows PC 向けに、Organization・チーム・デバイスの管理、別建ての復元権限、Restore Lock、Emergency Stop を備えています。
ユーザーは何人分購入する必要がありますか?
Tornova にサインインするすべての人の分を購入してください。組織管理者も1ユーザーに数えられます。ユーザーを後から追加する方法は、Organization ガイドで説明しています。
1人で会社全体のバックアップを管理できますか?
はい。小規模な Organization は、組織管理者1人で、チームなしでも運用できます。チームとチーム管理者は任意で、責任を分担する必要があるときに役立ちます。
従業員同士でファイルを復元できますか?
Organization の復元の管理で許可されている場合に限ります。復元権限はバックアップ権限とは別で、復元は Organization の Restore Lock、チームの Restore Lock、個人の権限を通過する必要があります。
Tornova はサーバーや Mac をバックアップしますか?
現在、Tornova が対応するのは Windows PC です。macOS と Linux は今後の対象であり、現在は利用できません。システムイメージのバックアップは案内していません。
Tornova は規制のある業種の企業に適していますか?
ご自身の義務によります。データは米国の Azure でホスティングされ、通信時と保存時に暗号化されますが、クライアント側暗号化は利用できません。要件は有資格の専門家に確認してください。
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